バリ島には、自然の美しさと歴史的な遺跡が調和する魅力的なスポットが数多く存在します。今回の旅では、ウブド周辺の見逃せない名所である古代遺跡ゴア・ガジャと、インスタ映え間違いなしのカントランポ滝を訪れました。それぞれが持つ独自の魅力をたっぷりと感じることができるこの二つのスポットについてご紹介します。
バリ島のウブドから東に約4kmの場所に位置するゴア・ガジャ(Goa Gajah)は、11世紀頃に建造された古代遺跡です。この神秘的な場所の正確な目的は明確にはわかっていませんが、瞑想や修行を行う僧侶たちのための場所であったと言われています。遺跡の名前「ゴア・ガジャ」は、「Goa=洞窟」「Gajah=象」という意味で、14世紀にオランダ人が発見した際に、洞窟の入口に彫られた巨大な顔が象に見えたことから名付けられました。
ゴア・ガジャの見どころは、洞窟の入口に彫られた巨大な顔のレリーフです。
巨大な顔の彫刻が特徴で、その口の部分が洞窟の入口となっています。この入口は1923年に発見され、内部にはガネーシャ神と、ヒンドゥー教の三大神(シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマ)を象徴する三体のリンガが祀られています。
洞窟の前には二つの四角い沐浴場があり、6体の女性像が水差しを持って水を注いでいます。
1954年に発見された沐浴場は戦後バリ島最大の考古学的発見とされています。
ゴア・ガジャは、主にヒンドゥー教の影響を受けていますが、仏教の要素も強く見られます。遺跡内には仏教のストゥーパやチャトラの彫刻も点在しており、バリ島の宗教的な多様性を象徴しています。この遺跡は、バリ島の文化と歴史を理解する上で非常に重要な場所となっています。
ゴア・ガジャを訪れた後、次にカントランポ滝へ向かいました。
カントランポ滝(Kanto Lampo Waterfall)は、バリ島ギャニャール県のベン村に位置する美しい滝です。この滝は、ウブドから車で約30分の距離にあり、アクセスも容易です。滝は階段状の岩を流れ落ちる水が特徴的で、その独特な景観から観光客に人気があります。
カントランポ滝は比較的新しい観光地で、2015年に地元の若者が滝の写真をインターネットに投稿したことから一気に注目を集めました。この滝は、村のスバック灌漑システムといくつかの小さな自然の泉からの水が合わさって形成されています。地元の人々はこの滝を奇跡的なものと考え、儀式用の聖水としても利用しています。
カントランポ滝は、その美しい景観と写真撮影のスポットとして非常に人気があります。階段状の岩を流れ落ちる水が特徴的で、その美しい景観は訪れる人々を魅了します。
滝の独特な形状と美しい背景は、写真撮影に最適です。
特に朝早くや夕方には光の加減が良く、素晴らしい写真が撮れます。
滝の下には浅いプールがあり、泳いだり水遊びを楽しむことができます。滝の周囲には豊かな緑が広がり、自然の中でリラックスできる場所です。滝は観光客で混雑することがあるため、早朝に訪れると静かでゆったりとした時間を過ごせます。滝の周囲は滑りやすいので、滑りにくい靴を履くことをおすすめします。また、水着やタオルを持参すると便利です。滝の周囲は岩が多く、滑りやすい場所もあるため、注意して歩くことが重要です。地元のガイドやスタッフが写真撮影や安全な移動を手助けしてくれます。
ゴア・ガジャの神秘的な歴史と古代の彫刻に感動し、その後のカントランポ滝での自然の美しさとリフレッシュ感を楽しむことで、バリ島の多様な魅力を存分に堪能することができました。