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【バリ家族旅行】バトゥール山の黒い溶岩を間近で観察!噴火の奇跡と寺院移転の歴史を探訪

バリ島は自然の美しさとその歴史を併せ持つ、驚くべき場所です。その中でも特に壮大な風景を提供してくれるのがキンタマーニ地域と、その心臓部に位置するウルンダヌ・バトゥール寺院です。この特別な場所を訪れ、その壮大な黒い溶岩を間近で観察してきました。

バトゥール山とジオパーク

バトゥール山周辺は巨大なカルデラ、湖、溶岩、温泉など、さまざまな自然現象が共存しています。これらの風景は地質学的な発見と敬意を一体としたもので、このエリアはユネスコから世界ジオパークに認定されています。バトゥール山は頻繁に噴火を繰り返す活火山で、溶岩の流れた跡を今でも見ることができます。

バリ島には「バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナ哲学に基づくスバック灌漑システム」という世界遺産があります。これは、スバックというシステムに係る5つのエリアをまとめて登録されたもので、スバックとは9世紀からあるシステムで水源からの水を管理するシステムで、古来から稲作が発達しているバリ島には必要なシステムです。そのひとつが最初に訪問した、ウルンダヌ・バトゥール寺院です。ウルンは「先端」、ダヌは「湖」という意味で、バトゥール湖を見下ろす位置に建てられ、周辺地域の動植物、古代バリの人々の生活や文化についても象徴しています。

バトゥール山の麓に降りてみると、黒く固まった溶岩が不思議な光景を作っている台地に出ます。

ウルンダヌ・バトゥール寺院とその移転の歴史

バトゥール山の大噴火が起きた20世紀初頭、この寺院は二度の移転を経験しました。一度は1917年でこの際の噴火ではウルン・ダヌ寺院の手前で止まって、村は奇跡を得たことから神の御加護でこの地に留まると解釈し村の再興が始まったのですが、1926年の噴火では村全体が溶岩流に飲み込まれ、高台にあったウルン・ダヌ寺院の社のみが残りました。そうした噴火の歴史を受け、カルデラ湖を見下ろす位置に移されたのがウルンダヌ・バトゥール寺院の今の姿です。大量の溶岩に村は壊滅しましたが、寺と本堂は残り、犠牲者も出ませんでした。このことから村人は神の加護をさらに信じるようになりました。黒い溶岩を間近でみながら、大噴火の歴史が映す自然の脅威、それは同時に自然の畏敬の念をもたらし、古くからの信仰も相まってバリの人々の心を拠り所になっています。寺院が大きくなった今も、ヒンドゥー・ブッダの寺として多くのヒンドゥー教徒が訪れています。

バトゥール山の噴火とその後の再生

バトゥール山の麓には、黒く固まった溶岩が見事な景観を形成しています。その中に点在する木々の多くは、地元の高校生や在日邦人のボランティアグループによる植林活動の成果です。

この地域での再生の努力は、バトゥール山の大噴火の歴史を背景にした自然の脅威と尊敬の念を反映しています。ジープなどの四駆の自動車で溶岩ツアーができるようなのですが、今回は黒い溶岩を間近で観察しただけで、再度外輪山に戻ります。

次の目的地への準備!地元の味を堪能

溶岩を観察した後、地元の料理を堪能しました。次の目的地、バリヒンドゥ教の聖地である、ブサキ寺院に向かう前に腹ごしらえ。

バリ名物バビグリン(豚の丸焼き)をいただきます。カルデラの展望台となっているカフェの反対側に小綺麗なワルンがあり、聞いてみると1ヶ月前に新しくオープンしたワルン(地元のレストラン)でバリ名物のバビグリン(豚の丸焼き)をいただきました。

この料理は見た目が強烈ですが、その味は絶品です。

バビグリンとビールでエネルギーを補給した後、我々は次の目的地、バリヒンドゥ教の聖地であるブサキ寺院に向かう準備をしました。

バリ島のバトゥール山とウルンダヌ・バトゥール寺院を訪れ、この地域の美しさと歴史、そしてその中で繰り広げられる人々の生活を共有することができたことは非常に特別な体験でした。

バリ島の美しさと文化の探求を続けるための一歩となりました。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。