インドネシアを始め、タイ、マレーシア、ベトナムなどでは新型コロナ感染拡大でロックダウンや強い行動制限によって普段通りの生活が出来にくくなっています。ツイッター上では、「#在外邦人の現地日本大使館でのワクチン接種を希望します」というタグで、多くの投稿が寄せられています。日本大使館や日本人学校などでのワクチン接種の実施を求める声が出ています。
日本政府は、在外邦人の帰国ワクチン接種のインターネット予約を7月19日に開始しました。
日本に一時帰国してワクチン接種を行うことを希望する人たちに対して、成田空港と羽田空港にワクチン接種会場を設けるというものです。
この帰国ワクチン接種の対象者は、在外邦人で住民票を持たない人が対象となっており、在外邦人でも日本に住民票がある者や、帰国時に転入届を出した場合は対象外となります。
しかし、帰国の費用は大きく、個人、企業への負担も大きく、さらにインドネシアやタイには、日本企業の製造拠点などが数多く存在し、駐在員が帰国できないケースも多いのです。
渡航費用の面や入国時に隔離が必要なことなどから、帰国せずに現地で接種したいという声が上がっていました。
現実的な解決方法として、在外大使館や日本人学校などを会場として、在外邦人へのワクチン接種ができないかという提案がSNS上であがっています。
「#在外邦人の現地日本大使館でのワクチン接種を希望します」です。
ベトナムではフランス大使館がフランス国民と配偶者などを対象にワクチン接種を始めているほか、タイではオーストラリア大使館やフィリピン大使館でもそれぞれの自国民に対するワクチン接種を開始しているようです。
そのような声を受け、7月27日タイの日本大使館は在留邦人がタイ国内でワクチンを接種できる新たな枠組みを始めると明らかにしました。近日中に現地に住む日本人専用のワクチン接種の受け付けを開始してバンコクの複数の病院で接種できるようになるそうです。
タイ同様の動きがインドネシアやマレーシアにも拡大するか注目が集まっています。
インドネシア、タイ、マレーシアなどでは今月に入り感染が急激に悪化しており、各国政府や地方政府によってロックダウンや工場・店舗の閉鎖などが行われており、その影響が拡大しつつあります。
現地に駐在する日本人の間には日々危機感が高まっていますが、日本に帰りたくても帰れなく、帰国してワクチン接種も現実的ではありません。タイがきっかけで、インドネシアなどでも現地でワクチン接種の実施ができるようになってもらいたいと思います。