2021年7月はインドネシアにとって試練の月となってしまいました。7月の平均感染者は1日平均39,722人となって世界最悪規模です。強い行動制限をかけて感染者を減少させようとしていますが、未だに増え続けています。インドネシア保健省は7月にファイザーワクチンを緊急許可して8月から順次接種を開始する予定です。ファイザーワクチン接種で感染縮小につながるか注目されています。
7月31日の感染者は37,284人で7月1ヶ月間の感染者は1,231,386人となりました。2020年3月2日に最初に発表した時点からの累計は3,409,658人となり、7月1ヶ月間だけで120万人も増加してしまいました。
死者数も7月28日に2,069人と過去最多となって最も深刻な感染急拡大に直面しています。7月31日は1,808人その後も連日1,800人台を推移し、これまでで94,119人が死亡しました。
新型コロナウイルスの中で、デルタ株による感染拡大が広まっています。
世界中で感染者や死者が再度急増しています。ワクチンを接種していない人が大多数を占めるため、ワクチン接種のみが身を守る唯一の手段であるとされています。
アストラゼネカ社とファイザーのワクチンを2回接種した場合、デルタ株による症状に対して、それぞれ60%と88%の効果があると推定されています。さらに、1回接種で完了するジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンがデルタ株に対して有効であるという証拠があるといいます。
デルタ株に対する効果の低さに危機感を抱いたファイザー社は、「ブースター」と呼ばれる3回目の追加接種の認可を8月中にFDAに求める予定だそうです。
インドネシア保健省は7月14日にファイザー製ワクチンの緊急使用許可を出しました。8月以降順次供給が開始されて、年内に5,000万回分のワクチン供給を受けることで合意しました。
現在インドネシアでは、中国製のワクチンを使用して来年初めまでで1億8,000万人接種を完了する計画ですが、ワクチン接種を終えた医療従事者が相次いで死亡や重症化するケーズが増えてきて有効性に疑念が出始めていて、デルタ株には効かないのではないかという声も多くなっていました。
ファイザーワクチンを供給・接種する事で感染を抑え込む事が出来るのかどうか注目が集まっています。