インドネシアの食事で一番困るのが、野菜不足です。レストランでメニューを見ると、野菜料理の少なさにびっくりします。インドネシアのどの料理でも煮付け系や揚げ物系ばかりで濃い味付けが特徴です。たくさんの野菜の種類があるのに、サラダがないだけでなく新鮮な野菜を使った料理がまったくありません。インドネシア人は野菜が嫌いなのかと感じていましたが、本当のようです。本日は、インドネシアでは野菜に期待できない話をします。
野菜のビタミンを摂りたいと思った時は、サラダが最適です。野菜のビタミンは加熱すると栄養素が壊れてしまうものが多いので、新鮮な生の野菜が食べたくなります。インドネシアでサラダを食べたいと思うと、一部の外国人がくるホテルやレストランで食べるような位置づけです。大都市では比較的生野菜を食べられるようになりましたが、地方では食中毒の危険もあり手が出しにくくなります。
高温多湿の気候のため、野菜だけでなくすべての食材が傷みやすく、朝には新鮮な野菜も夕方になったらしおれて元気がなくなっています。一部の大きいスーパー以外は冷蔵して鮮度を保つこともしないので、市場に出回る野菜もしなびた野菜が多くなります。
野菜料理で代表的なのは、チャプチャイと空芯菜の炒めものです。大抵のレストランで食べられるメニューですが、どれもこれもにんにくやスパイス、味の素調味料でたっぷり炒めていたり煮込まれているものばかりですから、サッパリというよりはどれもコッテリとした濃いめの味付けです。インドネシアの野菜料理は、それだけで白ごはんのおかずのとして食べられます。野菜をたくさん摂らないといけないと思い大量に食べると、必ず胃もたれがします。
インドネシア人はスンダ人を除いて生野菜を余り食べません。どこでビタミンCを補給しているのかが不思議です。インドネシアといえば、テンペが有名ですがこれだけではビタミンを補給するには不十分です。
インドネシア料理には必ずと言っていいほど唐辛子が入っていますが、実はこの唐辛子に大量のビタミンCが含まれているとのことで、それであまり生野菜を取らなくてもビタミンCが不足しないのではないかと思います。
また果物が豊富なのでこれからビタミンCをとることもできます。人類が生存してきた数十万年の間で自然にある甘いものというと果物でした。果物にはビタミンCがたくさん含まれていて糖分とビタミンCを同時に摂ることができます。インドネシアではなるべく果物を同時に食べるとこをおすすめします。
暑いからといって、甘いお茶やコーヒー、ジュースを多量の飲むと余計糖分をとることになりますので、注意したいですね。