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【インドネシア】インドネシアの働く3輪バイク「VIAR」

インドネシアはバイク大国と言われ、人口の3人に1人はバイクを所有しています。街中どこにでもバイクだらけで、現地の人々の生活の足として活躍していますが、インドネシアには、バイク半分荷台半分の3輪バイクを見かけることがあります。日本の昭和高度成長時代のオート3輪を彷彿とさせる懐かしの姿が現在でも見ることができます。インドネシアの3輪バイク「VIAR」をご紹介したいと思います。

3輪バイクVIARとは

インドネシアではバイクの半分が荷台となった一風変わったトラックが存在します。インドネシアのバイクメーカーである「VIAR」です。インドネシアにいると、荷物運搬車として、ゴミ収集や飲料水、魚などを運び、ときには人も乗っているケースもよく見かけます。

この3輪バイクは意外にも歴史は浅く、2000年初頭くらいに中国のブランドがインドネシアに進出し、その後インドネシアのバイクメーカーVIAR社がスマラン工場で製造するようになりました。

エンジンは3種類あり、150cc・200cc・300ccと大型になればなるほど荷物積載量が増え、それぞれ、500Kg、750Kg、1,000Kgとなります。

バイクに荷台が付いた形になるので、値段が安く新車が30~40万円程度で買えてしまうので、ピックアップトラック(日本でいう軽トラックのようなもの)よりもかなり安いのが特徴です。しかも、バイクの免許で運転できてしまうため誰でも運転が可能となります。ちょっとした荷物であれば、手軽に運べてしまいます。

もし故障しても、基本はバイクなのでちょっとした故障であれば自分で直せる人も多くいて、部品も多くあるので直しながら長く使うことができます。インドネシアの地方では車が入っていけない小さな路地のような道も多く、3輪の小回りが効く機動性がうまく生かされています。

昭和の懐かしさ

かつて戦後の日本で活躍した「オート三輪」というフロント1輪、リア2輪のトラックが流行った時代がありました。3輪は小回りが効いて小さな路地や舗装されていない悪路でも機動性を持って動くことができたので、簡易な輸送手段として重宝されてきました。しかし、道路の舗装や直進道路の整備により高速化していくにつれ、カーブでの転倒しやすい3輪の意味がなくなり、やがて日本ではほとんど見ることがなくなってしまいました。

VIARは「昭和の懐かしさ」を感じさせる3輪バイクですが、日本でのオート3輪が廃れてしまったように、近代化が進めばこういった乗り物も無くなってしまうのかもしれませんが、バイク大国のインドネシアでは、まだまだVIARなどの3輪バイクが物流の一端を支えているといえるでしょう。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。