ギリギリの出発から始まるバリへの空旅! ベトジェットでホーチミンからデンパサールへ

Airplane Indonesia

ベトナム・ホーチミンでの滞在を終えて、次の目的地はインドネシア・デンパサール。ところが、出国手続きで思わぬトラブルが発生し、搭乗時間が刻々と迫る中で紙の搭乗券が必要だと知ったときは冷や汗をかきました。久々に「飛行機に置いて行かれそうだ…」というスリルを味わった今回の旅。最後はなんとか空港スタッフの助けを得て、無事にゲートへ滑り込み。これからスタートするベトジェットのフライトはどうなるのか、ドタバタの朝を乗り越え、焦りの果てに見えたインドネシアの空をレポートします。

ホーチミンの空港で紙一重の出発

早朝5時にホテルを出るも、出国審査で大苦戦

ホーチミン滞在中にお世話になったランカスターホテルを朝5時にチェックアウト。真っ暗な市内をタクシーで走り、約30分で空港に到着しました。もともと7時5分発のベトジェット機を利用する予定で、WEBチェックインを済ませ、預け荷物もなし。これなら余裕だと思いきや、出国審査では対面での長蛇の列に並ぶことに。さらに、スマホの搭乗券では出国審査を通れず、「紙の搭乗券を発行してこい」と門前払い。

一度イミグレ列を離れ、チェックインカウンターに戻って搭乗券を入手し、再び出国列に並び直す羽目になりました。「先に通してほしい」と頼むも、冷たい対応をされたときは搭乗時間が迫っており、内心で泣きそうに。そこへベトジェットのスタッフが乗客を探しに来てくれ、特別レーンで何とか手続きをすり抜け、最後の最後でゲートに駆け込むことができたのです。

ベトジェットでホーチミンを後に

3席を独り占め? 選んでおいた37Aが幸運を呼んだ

慌ただしい朝の出国劇をようやく切り抜け、乗り込んだベトジェットの機内。時刻は7時前で、まさに定刻通りの出発が間近です。座席は事前にUSD4を支払って指定していた37A(窓側)。LCCの窓側席は狭いイメージがありますが、なんと隣の中央席と通路席が空席。3席を独り占めできるほどの余裕があり、想像以上に快適な空間が広がりました。

焦りまくった朝から一転、足元にはゆとりがあり、窓からはホーチミンの街が青空の下に広がっていきます。機体がゆっくりとタキシングを始め、7時きっかりにテイクオフ。

ホーチミンの喧騒をあとにし、朝日に照らされた雲海の中を上昇していくと、なんともいえない開放感を味わうことができました。

喉の渇きと機内販売

水を頼んだつもりがコークゼロに… まさかのUSD4

出国審査でバタバタしたため、水すら買えずに機内へ。朝食どころか口にしたものは何もなく、気づくと喉がカラカラです。離陸後しばらくして機内販売が始まり、迷わず水をリクエストしたのに、届いたのはコークゼロ。しかもLCCゆえ有料で、価格はUSD4。

普段なら「高いな…」と感じるかもしれませんが、朝から走り回って疲れた身体には甘い炭酸でもしみ渡ります。インドネシアルピアで支払ったらお釣りはどうなる? と気になりましたが、「命の水」と思えば贅沢は言えません。やむを得ず支払いを済ませ、ゴクゴク飲んだコークゼロは、焦りまくった朝を振り返ると「ちゃんと水分補給できてありがたい」という気持ちでいっぱいでした。

本当はホーチミン空港のラウンジで朝食を楽しむ予定でしたが、そんな余裕は皆無。スタンプ一つをもらいにカウンターとイミグレを行ったり来たりで、気がつけば「もう搭乗の最終コール」という状態。ありがたいことにバッグの奥底にチーズケーキパンが入っており、これが急場の朝食として大活躍。

コークゼロとの組み合わせは何ともジャンクな感じですが、この状況では立派な栄養源。「次はデンパサールに着いたらラウンジでしっかり食べるぞ」と自分に誓いながら味わうパンは、甘みとともにほっとする時間を与えてくれました。

座席を独り占めして楽しむフライト

3時間半の空旅でもストレス軽減

ベトジェットはLCCながら、今回は比較的空いていたのか、私の周囲にも乗客が少ない印象。快適なA321のシートで、隣が2席空いているとまるでビジネスクラスのような余裕を感じます。3時間半という長めの飛行時間でも、横になれるほどのスペースがあると疲れ方が全然違います。窓の外を見ると、インドネシアのカリマンタン島上空を越え、海岸沿いを横断。低い雲の影から緑豊かな大地が見え隠れする景色はまさに絶景。雲が多く揺れも少々ありましたが、比較的穏やかに飛行が続いていました。

バリ・デンパサール空港へ降下

ペニダ島の海を眺めながら、定刻通りの到着

降下が始まり、空の色がぐっと明るさを増す中、下にはペニダ島の白い砂浜や透き通る海が広がります。

エメラルドグリーンがかった海岸線を見下ろすたびに、「ああ、インドネシアに帰ってきた」と感じる瞬間です。ベトナムの大都市ホーチミンとは一味違う南国リゾート感に思わずテンションが上がりつつ、A321は定刻11時55分にバリ・デンパサール空港へタッチダウン。搭乗ゲートギリギリで間に合ったフライトとは思えないほどスムーズな到着で、ホッと胸を撫で下ろしました。

帰ってきた安堵感と次の乗り継ぎへ

久々のインドネシア語に心が弾む

機内を降りると、バリ島独特の甘いような空気が出迎えてくれます。久しぶりに耳にするインドネシア語のアナウンスに、心が落ち着くと同時に「ようやく帰ってきたんだな」としみじみ。とはいえ、ここで旅が終わりではありません。次はマカッサルへの乗り継ぎが待っています。

ハプニング続きでも旅は続く

ホーチミンの出国審査で紙の搭乗券問題が発生し、焦りに焦ってスリリングな朝を迎えましたが、ベトジェットの機内は思いがけず空いており、快適な空の旅を過ごせました。窓からの眺めやエアライン独自のサービスも楽しめたのは、何とか乗り遅れずに済んだからこそ。

こうしたハプニングも含めて、国際線の醍醐味。「旅って本当に何があるかわからない」と改めて実感したと同時に、最終的には「やっぱり旅は楽しい」という気持ちに落ち着きます。これからマカッサルへ向かう乗り継ぎのフライトも、どんな出会いが待っているのか。焦りのドキドキから解放された今、バリの雰囲気を浴びつつ、次の空へと想いを馳せています。

 

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