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ワンギワンギ島最終日の波乱!帰りの船が欠航?代替ルートで帰路へ

最終日の夜:漁師料理と検品作業の総仕上げ

ワンギワンギ島での最終日、夕暮れ時に差し掛かり、美しい夕陽を存分に楽しんだ後、再度工場を訪れました。ここでは最後の検品作業を行い、これまで2日間にわたり進めてきた品質管理の仕上げを行いました。島のスタッフは、鮮度管理や品質向上に対する理解をさらに深め、私たちの指導も実を結びました。特に、温度管理や魚の選別方法など、細かい作業にまで気を配る重要性を実感してもらえたのは大きな成果です。

工場での作業を終えると、現地の漁師たちが心を込めて準備してくれた特別な夕食が待っていました。今回のメニューは、地元で獲れた黒ハタ(Ikan Kuwaci)のグリルとロブスターの煮付け。

黒ハタは滅多に手に入らない希少な魚で、マカッサルでもお目にかかることが少ない高級食材です。魚の脂が程よくのった身は、炭火でじっくり焼かれ、外はカリッと、中はふっくらと仕上がっていました。ロブスターの煮付けは、シンプルな味付けながら、その新鮮さが際立ち、プリッとした食感と濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。

海の幸に恵まれたワンギワンギ島での最後の夕食は、これまでの労を労うかのように贅沢で美味しいものでした。漁師たちが日々海に出て得た成果を、こうして一緒に味わうことができたことは、私にとっても非常に感慨深い時間となりました。

突然の知らせ、チャンティカ号の欠航と代替ルート

夕食を楽しみながら、翌日の帰路について話をしていると、突然の連絡が入りました。なんと、帰りの船として予定していた「チャンティカ号」が、修理点検のためにドック入りし、急遽欠航になったとのこと。この知らせは、思いがけない展開でした。ワンギワンギ島に到着した時点では、特に問題がなさそうに見えたチャンティカ号でしたが、点検が必要だったために運航停止となったようです。

その瞬間、急遽滞在延長の可能性が頭をよぎりました。ここまで順調に進んでいた出張に、まさかの障害が発生するとは予想外の事態です。しかし、運の良いことに、代替案がすぐに見つかりました。ラサリム(Lasalimu)港行きの別の船が運航しており、それに乗ればブトン島に戻れるとのことです。ラサリム港は、ワンギワンギ島から約45キロの距離にあり、船での移動時間は約1時間半ほど。この距離は、行きのチャンティカ号での航路に比べて短く、半分以下の距離です。

一方、ラサリム港からバウバウ市までは車での移動が3時間ほどかかるため、最終的な移動時間は行きのルートと同じくらいになります。このラサリム港ルートは、地元の人々にしか知られていない航路のようで、私たち旅行者にとっては新しい発見でした。結果的には予定通り帰路につけることがわかり、胸を撫でおろしましたが、今回の旅で初めて知ったワンギワンギ島ならではの交通手段があるのに驚きも感じました。

パビリオンルームでの最後の夜!贅沢な部屋でリラックス

代替船の手配が無事に済み、安心したところで、再び地元の漁師たちとの夕食に戻りました。食事の席では、漁業に関する情報交換だけでなく、これまでの協力関係についても振り返り、今後の展望について話を進めました。彼らとの交流は、私にとって非常に貴重な経験であり、深い絆を築けたことに喜びを感じました。お互いの文化や仕事に対する姿勢を共有できたことが、このプロジェクトの大きな成果の一つです。

その後、ホテルに戻ると、最初に泊まった部屋とは異なる「パビリオン」というランク上の部屋が用意されていました。これは一番下のランクの部屋が満室だったためで、広々としたスペースが特徴のパビリオンルームは、海の上に立つ特別な構造になっています。部屋の下が海なので、窓を開けると潮の香りが漂い、まるで海上に浮かんでいるような感覚が味わえます。

ただ、少し湿気が多いのが気になるところです。通常であれば、エアコンを切って静かな夜を過ごすのが好みなのですが、この日は湿気対策としてエアコンをつけたままにすることにしました。エアコンを稼働させることで、部屋が乾燥し、快適に過ごすことができました。幸いにも波音はほとんど聞こえず、静かな夜が続き、旅の最終日を穏やかに過ごすことができました。

帰路への期待と不安:ワンギワンギからマカッサルへの移動

最終日を無事に過ごしながらも、翌日ワンギワンギ島を出発し、ブトン島を経由してマカッサルに戻るまでの移動がうまくいくかどうか、少し不安が残ります。特に、代替船でラサリム港に到着した後、ブトン島内の移動とその後のフライトが予定通り進むかどうかが気がかりです。しかし、これまでのワンギワンギ島での素晴らしい体験や、地元の人々との交流による感動が、すでに心を満たしていたため、不安よりもむしろ期待感が強くなっていました。

ラサリム港に向かう代替船が時間通りに運航されることを願いながら、その夜は穏やかな気持ちで眠りにつきました。明日、無事にマカッサルへ帰ることができるのか、不安とワクワク感を抱えながら眠りにつく最終日の夜でした。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。