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【インドネシア渡航】ワカトビ・ワンギワンギ島滞在記②

ワカトビ・ワンギワンギ島に到着して、魚の集荷状況を確認したあとの、贅沢な漁師飯を堪能した初日を終え、滞在2日目となりました。離島の人々の生活には欠かせない、船と市場を見学しました。

海を見ながら朝食

海を眺めるため朝早起きしてみました。ちょっと雲が多めですが、ときより太陽も顔を出してきているので、天気は良くなりそうな雰囲気です。

朝食のレストランもオープンしたようなので、早速食べにいきます。

朝食のメニューは、マグロの煮付け、テンペ、卵焼き、ボイル野菜でした。白ご飯の代わりにピサンゴレン(バナナの天ぷら)をお皿に盛ります。

朝の海を見ながらのんびりと朝食を食べるなんて、本当に贅沢です。透き通ったエメラルドグリーンの海を見ながらゆったりとした時間が流れます。モスクから流れる心地よい音楽が雰囲気を盛り上げます。

このレストランでは、中央に「いけす」が設置されていて、大きな魚がゆったりと泳いでいます。魚の姿を見ているだけで癒される気持ちになります。

ケンダリ行きの船見学

朝食後は、ワンギワンギからケンダリ向かう船着き場に向かいました。

毎日朝9時30分に出航して7時間かけてケンダリに到着するそうで、朝から乗客や荷物の積み込みをしている中、船の中を見学させてもらいました。

バイクの後ろに荷台を設置した3輪車のようなトラックで、魚が入った箱を港まで運んできます。

ワカトビで漁獲された魚が箱詰めされた状態でどんどん船の中につみこまれていきます。

箱にはアルファベットが記載されていて、サプライヤーコードのようなもので荷物の判別をします。発泡スチロールなのですが、空輸にも耐えられるように頑丈な箱なので、魚を届けた後の空の箱はまた船に乗せて戻ってきます。

船の中では水産局の職員も検品をしていて、箱の中身をチェックしています。島からどれくらいの量が船に乗せられて運ばれたかの統計をとっているとのことです。ワカトビで漁獲された魚たちがケンダリやマカッサルまで運ばれてこの島の漁師たちの収入になります。

この船は、乗客だけでなく、魚の運搬という島の経済を担う上でも重要な役目を果たしているそうです。ケンダリからワンギワンギ行きには離島で必要な食料品や日用品などを運んでいるとのことです。

荷物室を後にして乗客が乗る客室にきました。

2段ベッドのようなパイプが組まれていてマットが敷いてありますので、船旅中は横になりながら移動できるようです。乗客が少なければそこそこ快適で乗ってみても良いかなと思いましたが、断食明けの時は800人もの乗客を乗せて運航したこともあるとの話を聞いて、船旅はちょっと遠慮したいと思います。

どうしても飛行機が飛ばずにフェリーを利用しなければならない場合は、個室もあるようです。

船の一番上は、ラウンジのようになっていてカラオケもできるので、海の上で歌うのも船旅の味わいのひとつかもしれません。

操縦席や甲板など一通り探検していたら、そろそろ出航との合図があり、船の乗員乗客以外は陸に戻っていきます。

よく考えたらどこで切符のチェックがあったのだろうと思いながら、このまま乗客にまぎれてケンダリまで行けてしまいそうな感じです。甲板で水やおかし、おみやげなどを売っていたおばちゃんも店をたたんで船から降りてきました。島の色々な人々が船を中心に生活を考えていて、物流の大切さを実感したところで乗船場を後にしました。

島の台所パサール

次に島の台所であるパサール(市場)に向かいました。魚を中心に野菜や香辛料などが並んでいます。50Kg級のキハダマグロから小さい魚まで島で漁獲された新鮮な魚が所狭しと並んでいます。

魚の鮮度はすべて獲れたてのもので、ピカピカ光っています。

売り子は島の女性達でドゥアプル(20,000ルピア)!と威勢よく声をかけてきます。男性が漁師で、その奥さんが市場で魚を売るというスタイルなのでしょう。

島の女性は働き者です。カメラを向けると恥ずかしそうな感じで目をむけてくれます。

市場は木の机に上に魚を乗せて売っているのですが、衛生的ではないということで、隣には屋根付きの立派な新しい市場が完成しています。

新しい市場は床から1mくらいの台が設置され、区分けもはっきりしていて水できれいに清掃できる構造となっています。元々駐車場だったところを今の市場にして営業しているのですが、新市場はとっくの昔に完成しているのに、移転するのがイヤらしく誰も使っていません。新市場は場所代が高いからなのと聞くと、現在の直置き市場でも場所代はかかっているといことです。どうして、新市場に移転したがらないのかの真相までは聞き出せなかったですが、せっかく国や州の予算を使って整備したのにもったいない気持ちになります。だれか一人でも移設し始めるとみんな移動するのでしょうが、移設したがらない本当の理由がわからず仕舞でした。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。