ワカトビでの滞在時間もわずかとなってしまいました。次の日は朝の飛行機でワカトビを出発する予定ですが、最後の日の夕陽がすばらしい景色を演出してくれました。さらにシャコとロブスターの漁師飯を堪能しました。
せかくワカトビまで来たのでTシャツのお土産でも買っていきたいということで、島の中心部で良いお店があるということで案内してもらいました。メイン通りから外れた住宅街の中に、とてもお店とは思えない住居に到着しました。
声をかけても誰もいないので、今日は閉店かと思ったら、お子さんが出てきて店を開けてくれました。両親が買い物に出かけているので、すぐに戻るとのことだったのでちょっと待つとバイクで戻ってきてくれました。店の電気をつけると、おしゃれなTシャツが並んでいます。
オーナーの旦那さんは、ツアーガイドをしているそうで、奥さんがTシャツのデザインを担当しているオリジナル商品とのことです。
オーナーはちょっと日本語も話してくれて、コロナ前は日本人観光客も多くきていたそうですが、この2年間はまったくダメであったなどと話をしながら、Tシャツを選びました。ちょうど良いサイズが1枚あったので購入しました。1枚120,000ルピアとのことでしたが、5,000ルピア安くしてもらいました。
一見店という感じ判りにくく、店の名前や位置を記録し忘れてしまったので、再度訪問するには困難な場所ですがすごくフレンドリーな夫婦で、買いに来た甲斐がありました。またワカトビに来た際には再度Tシャツを買いに行きたいと思います。
最後の夜ということで、漁師飯を準備するので再度19時過ぎに迎えにくるということで、ホテルでひとまず休憩となりました。ちょうど夕方の時間となっていたため、太陽も地平線に近づいてきたので、ホテルのレストランから眺めることにしました。
これから迎える太陽がどんな色に変化していくのか楽しみでしたが、地平線上に雲があって太陽が隠れてしまいました。
今日の夕陽はもうこれでおしまいと思ったら、最後にすばらしい夜景を演出してくれました。
太陽が沈んだ後に雲の上から太陽光線が広がり、青色がどんどん暗くなっていくなか、オレンジの光のショーが始まります。
海面にも反射してとても幻想的な風景となりました。ほんの1~2分の一瞬で光のシャワーが終了してしまいましたが、ワカトビの静かな海の景色に溶け込んで、最高の夕陽を見る事ができました。
すばらしいワカトビの夕陽を堪能してすっかり幸せな気分でしたが、いよいよ食事の時間となりました。漁師の家にお邪魔します。本日のメインは、シャコとロブスターの煮付け、甲イカの刺身とから揚げとなりました。
まず、シャコですが30㎝以上ある大型のシャコで漁獲されてからペットボトルの中に入れて生きたままの状態で保管されています。
シャコは一旦死んでしまうと自己消化が進んで身が溶けてしまうので、生きたまま調理するのがポイントです。さらに、この地で漁獲されるロブスターです。
こちらも生きたまま調理されています。早速、ホテルで休憩している間に煮込まれたロブスターとシャコが入っている鍋が登場しました。
トマトベースの薄味で煮込まれています。
まずは、シャコを実食。こんなに大型のシャコを食べたのは初めてかもと思いながら殻から一口身をほおばると、甘い!とても身がやわらかく甘みが口に広がります。シャコは見た目が虫に見えるので今まで敬遠していたこともあったのですが、シャコがこんなに美味しいものだと今まで知らずに生きていました。シャコのイメージが180度変わっていた自分が今ここにいます。世の中でこんなにおいしい食べ物があったのかと再認識しました。
次はロブスターです。インドネシアの離島ではロブスターは意外と定番で、どこにでもいるのですが、ワカトビの離島でも味わう事ができて幸せです。まずはしっぽの方から一口食べると、シャコとは違う甘味とプリプリとした触感がまた絶妙です。味付けが薄味で仕上げてあるので、ロブスターの甘味が強く感じました。ロブスターの背のところを開けるとミソがたっぷり入っています。このミソがまた格別で甘味が強くロブスターの醍醐味と言ったところでしょう。最後に角の中に入っている身は小さいですが、箸をもらって突いて出すのですが、ここもうまい。食べられるところは全て食べきってしまいました。
シャコとロブスターを食べている途中にアラックの差し入れがありました。アラックとは、ヤシの花穂を切断して採取した樹液を醗酵させたヤシ酒を蒸留したもので、無色透明なお酒です。水のペットボトルに入っているため、一見お酒とは思いませんが蓋をあけると、アルコールの匂いがします。
まずはストレートでそのままいただきます。アルコール度数は、およそ30度以上はありそうで、焼酎かと思うほどとてもスッキリとした飲みやすいお酒です。ストレートでも良かったのですが、飲み過ぎてアルコール中毒になってしまってはいけないので、水で半分割って飲む事にしました。アルコール度数も15度くらいまで落ち着きますので飲みやすくなります。
次に出てきた甲イカの刺身とイカのから揚げが、おつまみになってアラックが進みます。
お酒と刺身、唐揚げの組み合わせが最高です。500㎖を飲んでしまい、さらに追加をお勧めされましたが、ここで飲んでしまったら次の日2日酔いとなってしまうので、心地よいところでお開きとなります。
ホテルに戻ってきて、ワカトビを十分に堪能した1日が終了しました。
次の日はいよいよ離島から離れることとなりますが、すばらしい体験をさせてもらい思い出残る1日となりました。