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ワカトビ離島ワンギワンギ島で過ごす感動の1日!大自然と漁業との特別な触れ合い

穏やかな朝を迎えたワンギワンギ島

ワカトビ諸島のワンギワンギ島での朝は、自然と調和した静かな時間が流れていました。ホテルの部屋で目を覚まし、まだ薄明るい早朝に外に出てみると、目の前には広がる静寂の海が待っていました。波ひとつ立たず、まるで鏡のような穏やかな水面が広がり、その静けさに心が癒されます。遠くの陸地からは、鳥のさえずりとニワトリの鳴き声が聞こえてきて、島の朝ののどかな風景を感じさせてくれました。

空が徐々にオレンジ色に染まり、太陽が顔を出し始めると、その光が水面に反射してキラキラと輝き、まるで時が止まっているかのような美しい光景が広がりました。この瞬間、ワンギワンギ島の朝の特別な静けさと自然の美しさに触れ、言葉では表現できないほどの感動が胸に湧き上がりました。

海を眺めながらの朝食

散歩を終えてホテルに戻り、朝食の時間になりました。ホテルのテラスに設置された朝食会場は、海の上に浮かぶかのような場所にあり、食事をしながらエメラルドグリーンの美しい海を一望できる贅沢な空間です。

朝のメニューは、白いご飯にマグロの煮付け、とうもろこしの揚げ物、いんげんの炒め物、そしてバナナの揚げ物というシンプルな地元の家庭料理でしたが、海風を感じながら食べるとその味わいは格別です。特に、マグロの煮付けは地元ならではの新鮮さがあり、しっかりとした味付けがご飯との相性抜群でした。バナナの揚げ物も甘さとカリッとした食感が楽しめ、朝から満足感を得られる食事となりました。

テラスの下には透明な海が広がり、藻が揺れているのが見え、その間を小さな魚が泳いでいる様子も眺められます。さらに、テラスの下にはいけすがあり、中では巨大なロウニンアジが悠々と泳いでおり、この場所が自然と共存していることを強く感じました。

ワカトビの水産業との連携

朝食を終えると、ワカトビの水産局を訪問し、現地の水産業関係者とミーティングを行いました。ワカトビは漁業が盛んな地域であり、特に水産資源の管理と輸送システムの向上が今後の発展に欠かせない課題となっています。この日行われた会合では、今後の協力体制について詳細な話し合いが行われ、特に鮮度を保つためのコールドチェーン(冷凍施設の増設や保冷トラックの導入)を強化するプロジェクトが進められることが決まりました。

ワカトビで捕れた新鮮な魚介類をマカッサルまで運ぶためには、いかに鮮度を保つかが重要なポイントです。そのため、今回の協力では冷凍機の増設や保冷トラックの導入が鍵となります。これにより、ワカトビの漁業はさらに効率的になり、新たな市場を開拓することができるでしょう。また、現地の漁師たちに対して、品質管理や魚の選別技術の指導も行われ、ワカトビ全体の漁業レベルを底上げする取り組みが進められています。

こうした協力を通じて、ワカトビの漁業が持続可能で、より多くの人々に新鮮で高品質な魚を届けられるようにサポートしていくことは、私たちの重要な役割の一つです。地元の漁業関係者との連携がうまく進んでいることを確認できたこのミーティングは、今後の展望にとって大きな意味を持つものでした。

自然の神秘を感じる「コンタマーレ洞窟」

夕方になり、ワンギワンギ島の名所の一つである「コンタマーレ洞窟(Goa Air Kontamale)」を訪れました。この洞窟は、島の中心部に位置し、自然の美しさが際立つ場所として多くの旅行者に知られています。驚くべきことに、この洞窟は海からわずか200メートルほどの距離にありながら、淡水が湧き出ているという非常に珍しい地形です。

洞窟に足を踏み入れると、そこには透き通った水が広がっており、その透明度は驚くほどで、水底まで見通すことができました。地元の子どもたちがその水の中で元気に泳いでいる姿は微笑ましく、洞窟内の静寂な雰囲気とは対照的に、活気に満ちていました。さらに、洞窟は奥深くまで続いているようですが、地元のダイバーですらその先がどうなっているのかは把握していないほど、暗闇が広がっているとのことです。

この洞窟は、ワンギワンギ島の自然の神秘を感じられるスポットとして非常に魅力的で、島を訪れる旅行者にとっては欠かせない観光地となっています。

ダイビングスポット「Sombu Dive」でのシュノーケリング体験

洞窟訪問後、最新のダイビングスポット「Sombu Dive」にも足を運びました。Sombu Diveはワカトビ国立公園内に位置し、豊かな海洋生物と美しいサンゴ礁が魅力のダイビングスポットとして人気を集めています。ここでは、初心者から上級者までダイビングを楽しむことができ、さらにシュノーケリング用の設備も整っているため、気軽に海中世界を体験することが可能です。

私もシュノーケリングを体験しました。海中に潜ると、すぐに美しいサンゴが視界に広がり、その周りを色とりどりの魚が群れをなして泳いでいる光景は息を呑むほどの美しさでした。特に桟橋から続くドロップオフ(急斜面)は、水中の景色をさらに壮大にし、サンゴの壁に隠れた魚たちの姿を探す楽しみを与えてくれました。水中の透明度も高く、まるで水中の別世界に迷い込んだかのような体験でした。

シュノーケリングを楽しむ間も、さまざまな海洋生物に出会うことができ、ワカトビの海の豊かさとその美しさを再確認することができました。この地域は海洋保護区としても知られており、自然がしっかりと守られていることが実感できる場所です。

夕焼けとコーヒーで締めくくる

シュノーケリングを楽しんだ後は、Sombu Dive施設のカフェで一息つき、コーヒーを飲みながら夕陽が沈むのをゆっくりと眺めました。Sombu Diveは、海を見渡せる場所にあり、静かで穏やかな雰囲気の中でリラックスすることができます。コーヒーを片手に、目の前の景色を楽しむ時間は、島で過ごす一日の終わりにぴったりです。

夕陽がゆっくりと海に沈んでいくと、空と海がオレンジ色に染まり、その美しい光景は時間を忘れさせてくれるほどでした。

ワンギワンギ島の自然の美しさ、そして海と共に生きる人々の生活に触れた一日は、非常に充実したものとなりました。

夕陽が沈むにつれ、島の夜が静かに訪れ、昼間の賑やかさとはまた違った落ち着いた雰囲気に包まれます。この島で感じたのは、自然と共に生きる人々の強い結びつきと、ワカトビの美しい環境を大切に守りながら生活している姿です。島の人々との交流や、美しい景色に囲まれた時間を過ごすことで、ワンギワンギ島の特別な魅力を存分に味わうことができました。

kenji kuzunuki

葛貫ケンジ@インドネシアの海で闘う社長🇮🇩 Kenndo Fisheries 代表🏢 インドネシア全国の魅力を発信🎥 タコなどの水産会社を経営中25年間サラリーマン人生から、インドネシアで起業してインドネシアライフを満喫しています。 インドネシア情報だけでなく、営業部門に長年いましたので、営業についてや、今プログラミングを勉強中ですので、皆さんのお役にたつ情報をお伝えします。