予定よりも5時間遅れでワカトビのワンギワンギ島に到着となりました。ワンギワンギは、南東スラウェシ沖のワカトビ諸島を構成する4つの主要な島のひとつであり、ワカトビ海洋国立公園への玄関口となります。ワンギワンギ島滞在の様子をお伝えします。
周囲約40Kmの島の周囲に集落が点在していますが、今回の目的地である街の中心となるモラ村(Mola Villege)へ向かいたいと思います。空港からモラ村までは、島のちょうど対岸にあたる場所にあるため、島の海岸沿いに道路が1周していて、時計回りで行っても反時計回りでも20分ほどで到着できます。
道の途中の集落では、インドネシアの国旗を掲げていてにぎやかです。理由を尋ねると、6月8日~10日の予定でジョコウィ大統領がワンギワンギに来島する予定だそうで、歓迎の意味での国旗掲揚だそうです。道や街中がきれいに清掃されていて、歓迎準備をすすめているそうです。道端にゴミなどが落ちていないので島の中全てがきれいで清々しい気持ちになります。我々も島民に歓迎されているようでなんかうれしくなります。
最初に宿泊するホテルに向かいます。ワンギワンギ島の街の中心にあるホテル・ウィサタビーチ・ワカトビ(Hotel Wisata Beach Wakatobi)に宿泊します。本館側の部屋と海の上にあるコテージ風の部屋があり、海の上のコテージの部屋になりました。
部屋の前には、サンゴ礁の海があり、透明度も抜群です。海をみながらくつろげるように椅子が設置してあります。
部屋に入ると、大きなダブルベッドがあり、天井が高く快適な空間です。水回りも改装したのかとても綺麗で、温水も出て快適です。
部屋の目の前が海なのですが、さらに海の上に突き出たところにレストランがあり、朝食は海を眺めながら食事できるとのことで楽しみです。今回の出張ではこのホテルを拠点にしていきます。
ワカトビは豊かな海洋資源に恵まれているところで、島で一番の産業となっています。島民の半分以上は漁師及びその家族となっていて、魚を漁獲して生計をたてています。
キハダマグロ、カジキマグロ、テンギリ(スリミの原料になる白身魚)などの大型魚を中心に、ロブスター、シャコ、ウニ、タコ、イカなど新鮮な魚が続々と水揚げされて集荷場に運ばれてきます。
一部は生活のために地元で消化されますが、大部分は氷を入れて箱詰めされて船や飛行機でケンダリへと出荷されていきます。
ケンダリからさらにマカッサルなどの工場に運ばれ加工されるとのことで経済が回っています。島の漁師はみんな生き生き暮らしをしていてうらやましくなります。
今回訪問した魚の集荷場は、オーナーの自宅にもなっているため海が見える場所にガゼボ(あずまや)が設置されていて、漁師飯をご馳走してくれました。
マグロの刺身とアオリイカの刺身です。
マグロは小さい魚体だったのですがさっぱりとした味です。
アオリイカは、チュミマニス(Cumi Manis)と呼ばれ甘いイカの名の通り、とても甘くやわらかい味わいで断トツ美味しかったです。
その後粉をつけてもらい、唐揚げで食べてもとても美味しかったです。
次はウニと海ブドウです。
ウニはまだ生きていてトゲが動いています。
半分に割いてミソの部分をスプーンですくって食べます。磯の香がして甘味も感じますが、熱帯のウニはミソの部分が小さく食べた感じがしません。舌の上で香りを感じるといった食べ方です。
海ブドウは沖縄で食べて以来久しぶりに食べましたが、プチプチ触感と塩水が口にひろがりやみつきになりました。
今回特別にビールも用意してくれたので、海ブドウを食べながらのビールがとてもよく合います。
最後の〆は、なんとナポレオンフィッシュのスープです。
ナポレオンフィッシュは、水族館でした見た事ない魚で、食べて良い魚なのかわかりませんでしたが、調理する前の魚を見せてもらいましたが、確かにナポレオンフィッシュでした。成熟すると頭の上にコブができ、そのコブの形がナポレオンの軍帽に似ていることから名づけられたようですが、まだコブができる前の状態でした。和名をメガネモチノウオと言うように目の周りにメガネをかけている黒い線があるのが特徴です。世界的には絶滅危惧種となっているようですが、ワカトビの地元では普通に食されていて、今回は特製魚のスープにしてもらいました。
魚の味は、白身魚の淡泊な味なのですが、舌の上でとろけるような柔らかい甘味と脂身が感じられとても美味で、香港などでは高級魚として珍重されているのがわかります。
漁師の魚料理を十分に堪能してワカトビ滞在初日が終了しました。