高速走行でも快適!ジャカルタ・バンドン高速鉄道「WHOOSH」の乗り心地を評価
インドネシアのジャカルタとバンドンを結ぶ高速鉄道「WHOOSH」は、東南アジア初の高速鉄道として多くの注目を集めています。この革新的な交通手段は、首都ジャカルタと西ジャワ州の主要都市バンドンを結び、移動時間を劇的に短縮します。今回は、その「WHOOSH」のファーストクラスに乗車し、快適さと豪華さを体験してきました。
飛行機のファーストクラスのような素晴らしい居住性を堪能
「Whoosh(ウーシュ)」は東南アジア初の高速鉄道です。インドネシアの首都ジャカルタと西ジャワ州の州都バンドンを結んでいます。この高速鉄道の走行距離は142.8キロメートルで、営業速度は時速350キロメートルです。これにより、2都市間の移動にかかる所要時間は平均約3時間から約30分(注:パダララン駅まで)に短縮されました。
ファーストクラスは軽食サービスがあり、出発後すぐに提供されるスナックとドリンクは旅の楽しみをさらに引き立ててくれました。
中身はパンやチョコレートスナック、豆、水などが入っているセットになっていて、食べきれなかった場合でも持ち帰りができます。
乗り心地と揺れ具合
乗り心地はほとんど振動がなく、スムーズな走行が実現されています。車内の騒音レベルも低く抑えられていて、安定した走行が特徴です。チカランを過ぎたあたりから速度が上がり、最高速度は350 km/hですが、今回の最高速度は348 km/hでした。実際には最高速度を出すのはほんの5分程度で、300 km/h台を維持しながら運行されます。
駅間の距離や路線の設計により、列車は加速と減速を繰り返します。急なカーブや勾配が少ない設計が施されているため、速度の変化は比較的少なく、安定した高速運行が可能です。日本の新幹線と比較しても遜色ない乗り心地であり、乗客からの評価も高いようです。トンネルに入った際に、飛行機に乗った時のような気圧の変化を感じる程度でした。
車内は揺れも騒音もなく快適であり、ジャカルタ・バンドン高速鉄道「WHOOSH」は、高速走行にもかかわらず、揺れや振動が少なく、非常に快適な乗り心地を提供しています。この快適な乗車体験は、最新の技術を駆使した車両設計と線路の品質によって実現されていると考えられます。
ジャカルタ・バンドン高速鉄道の背景
このプロジェクトは当初、日本とインドネシアのジャカルタ〜スラバヤ間の高速鉄道計画として始まりましたが、最終的にはジャカルタ〜バンドン間を繋ぐプロジェクトになりました。日本は多額の費用をかけて地質調査を行っていましたが、その調査内容を流出させた中国が破格の条件を提示し、プロジェクトを受注しました。
インドネシア政府は二国を競争させ有利な条件を勝ち取ったと賞賛されましたが、工期は遅れ費用は嵩み、どうしようもない状況に陥りました。最終的に予定より5年遅れ、55億ドルの予定から73億ドルに膨れ上がった費用をかけたプロジェクトで日本国民にとっては悪い印象しかないこの高速鉄道ですが、30分でハリムからパダラランまで行けるのは非常に便利です。ここからフィーダー列車に乗り換えても1時間でバンドン駅まで到着できます。
バンドン〜ジャカルタ間と言えば、最近は高速道路が整備されてきましたが3時間以上はかかりますし、在来線でもジャカルタまでは3時間弱かかるため、高速鉄道とフィーダー列車で1時間で結ぶというのがいかに早いかがわかります。「え?もうパダラランに着いたの?」と感じるほど、あっという間に目的地に到着する印象でした。
パダララン到着
あっという間にパダラランに到着しました。
乗客の大半はこちらの駅で降りてフィーダー列車に乗り換えます。たった30分間のファーストクラスの豪華な列車旅でしたが、とにかく早すぎて驚いたという印象しかありません。
ファーストクラスの快適な座席でくつろぎながら、高速で流れる美しい景色を眺めることができました。車窓から見える風景は、インドネシアの豊かな自然と都市の調和が美しく、まさに移動時間を楽しむことができました。車内の揺れや騒音も少なく、まるで飛行機のファーストクラスに乗っているかのような快適さを体験できました。最高時速は350 km/h、これは日本を走るどの鉄道よりも速い体験をインドネシアで味わえるとは驚きでした。
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